信楽土 焼締茶碗 A
説明
哲学と窯について
釉薬に頼らず、ただ土と炎の対話にのみ耳を澄ませる作り手がいる。初田幸隆——信楽、伊賀、越前、丹波などの土を使い、京都府笠取町の山あいにひっそりと据えられた自らの穴窯で制作に取り組んでいる。
ここでは、一切の釉薬を施さない。ただ土を置き、火を焚き、あとは委ねる。高密度な高温焼成という独自の焼き方で穴窯に送り込まれた炎は薪の灰を舞い上げ、それが器の肌に降り積もり、高温の中でガラス質へと溶け出していく。人の手では再現できない、自然釉(しぜんゆう)と呼ばれる景色である。
信楽の土は、ふくよかで大らかな表情を持つ。長石や珪石を含んだ荒々しい土肌は、焼き締められることで、静かな品格をたたえた景色へと変わる。これは装飾ではない。火が土の内側から呼び覚ました、器そのものの記憶である。
この作品について
本作の肌には、自然釉が明るいグリーンの輝きとなって流れ落ち、土に混じった長石と珪石が荒々しくも美しい景色を刻んでいる。器を返せば、内側には鮮やかな緋色が広がり、炎がこの器だけに与えた唯一の表情を見せる。高台は「割り高台」に仕上げられ、力強さの中にも作り手の気韻が宿る。
これは、火が決めた景色である。同じ土、同じ窯であっても、二つとして同じ表情は生まれない。使い込むほどに、器はその表情をゆっくりと深めていく。これからの時間もまた、この碗の景色の一部になっていく。
仕様
- 寸法:幅 約12 cm × 高さ 8 cm
- 素材:陶器(信楽土)、京都府笠取町の穴窯による焼締
- 作家:初田幸隆
- 発送:京都・日本より発送いたします
■高温焼成作品についてのご注意
この作品は1,300℃以上の穴窯で焼成されています。穴窯では、降り積もった灰が溶けてビードロ状になり、表面に焦げや赤みがかった景色が現れます。これらの色の変化こそ、穴窯薪焼きの醍醐味です。
この作品はふるいにかけていない粗い土から作られているため、粒子の大きさが均一でなく小石が多く含まれており、水漏れが生じることがあります。そのため、花器は焼成後に防水処理を施した上で約1週間水を張り、茶碗・ぐい呑・徳利は一昼夜水に浸して水漏れのないことを確認しています。ただし、使用中に再び水漏れが生じる可能性があります。水漏れしている箇所が特定できるようでしたら、瞬間接着剤を針の先につけピンポイントで隙間を埋めることで水が止まります。お茶碗の場合は、使っていくうちに抹茶が隙間を埋めるなどし、改善が見られる場合がありますので、気長にお付き合いいただくのが良いかと存じます。
発送について
京都よりヤマト宅急便にて発送いたします。
送料はカートのお支払い手続きで配送先住所をご入力いただくと、自動的に計算・表示されます。
国内送料:¥1,200(全国一律)
¥100,000以上のご購入は送料無料。
配送日数の目安:発送後5〜8営業日(離島・一部地域を除く)
特別梱包が必要な作品:一部の作品は専門家による特別梱包が必要なため、梱包料 ¥22,000(税込)が別途かかります。
返品ポリシー
Life with Kogeiでご提供している作品はすべて一点ものの替えのきかない作品です。当店の発送ミスの場合を除き、すべての販売は最終となります。
発送ミスについて
ご注文と異なる作品が届いた場合は、受取後7日以内にご連絡ください:info@lifewithkogei.jp
配送中の破損について
破損した状態で荷物が届いた場合は、すぐに梱包と作品の写真を撮影し、7日以内にご連絡ください。
特定商取引法に基づく表記
一点ものの工芸作品という性質上、お客様都合によるご返品はお受けできません。ただし、商品の瑕疵・破損の場合は誠意をもって対応いたします。